調剤薬局業界のM&Aとチェーン化

薬局のM&A

さまざな業界でM&A(企業合併・買収)が一般的になり業界を超えたM&Aも盛んに行われるようになりました。薬局業界も例外ではありません。薬局業界のM&Aにはチェーン薬局グループ同士の大型なM&Aから店舗レベルの小型なM&Aまでさまざまな事例があります。医薬分業率が50%を超え、国の医薬分業推進策が終わり国民医療費の抑制策の営業で薬局経営が容易なものではなくなっているからです。ところで薬局業界の1つにチェーン薬局のシェア率の低さがあります。また、株式を上場している企業も数えるほどしかありません。

よってM&Aといっても、市場の株を買い進めて買収するような敵対的買収はほとんど存在せず、経営が困難になり売却を申し出る案件や組織力の強化を目的とした友好的なM&Aが普通なようです。

薬局のチェーン化

全国の調剤薬局の数もやや飽和状況となり競争が激化するため各薬局は競争に生き残るために戦略を立てます。その戦略の1つにコストリーダーシップ戦略があります。この戦略は全国展開する大手薬局チェーンや地方のローカル調剤薬局チェーンが得意とするところで卸からの医薬品の購入にバイイングパワーを発揮してコストを節約し、そこで得た利益を人材、設備、広告、さらなる出店に投資する戦略です。

またコストリーダーシップ戦略をとるために複数薬局が共同購入できるグループを形成するケースもあります。さらに自らの特徴を持ち寄り情報、資源、スキルを共有して生き残りをかける、差別化戦略を発展させたグループ化を行う薬局も出てきています。

このように厳しくなることが予想される薬局経営の中で生き残りをかけた戦略の1つがチェーン化であり、グループ化であるのです。ただし薬局が医療機関として成熟するには地域医療貢献の視点が不可欠であり、この視点に欠けたチェーン展開には限界があるでしょう。






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